2011年10月26日

私的世界ランク

 ラグビーワールドカップが終わって3日。優勝したニュージーランドでは、オークランド、そして今大会は地震の影響で試合開催が出来なかったクライストチャーチ、最後に首都ウェリントンで祝勝パレードが行われ、大会の余韻に浸っていることと思われます。

 ラグビーおたくの私としても、この幸せな時間にいつまでも浸っていたいのですが、終わってしまったものは仕方がありません。また4年、待つのみです。というわけで、2011年第7回ワールドカップに関する記事もこれが最後。

 最後は世界ランキングのお話。ラグビーの世界ランキングは、毎週月曜日にIRB(国際ラグビー連盟)が発表しており、ワールドカップ決勝戦が行われた翌日の10月24日に最新のものが発表されています。一応、これが“ワールドカップの結果を踏まえた”ランキングというわけ。

 しかし、実際には今大会で直接対決していない国がたくさんあるわけですから、やってみたら上下関係が逆なんじゃない?という疑問も出てくるのは当然。そこで、48試合を全て観戦した私なりのランキングを考えてみました。

 それがこれ。
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 左側が10月24日付けのIRBランキング、右側が私の考えたランキング。まず、IRBのランキングでは今回のワールドカップに出場していなかったポルトガルが、出場していたロシアの上に来ていますが、とりあえず、ポルトガルは対象からはずしました。

 あくまで、今大会の上下関係ということで。まず、準優勝のフランスより、準決勝で負けたオーストラリアの方が上というのは、たいていのラグビー関係者も納得なのではないでしょうか。決勝のフランスの大健闘は評価出来ますが、実力的にはオーストラリアが上というわけ。

 フランスと南アフリカもどっちが上かと言われれば、直接対決すれば南アフリカが勝つ可能性の方が高いとは思うのですが、ここは準々決勝で(不運にも)敗れてしまった南アフリカを下にしました。

 5位から8位はIRBランキングとかなり違います。なぜウェールズが8位になってしまったのか分からないのですが、私の評価としては5位。アイルランドも準々決勝で敗れましたが、準決勝で負けたイングランドよりは上。ちょっと好みも入ってますけど…。

 イングランドとアルゼンチンも微妙ですが、ここは大会で直接対決しているので、その結果通りイングランドが上。しかし、アルゼンチンの実力はこの辺りのレベルで安定して来ました。もっと代表として戦う試合数が増えれば、まだまだ上に行くかも。

 9〜12位も結構食い違いました。まずサモアの評価が違います。確かにトンガはフランスに勝ちましたが、あれはフランスが悪過ぎました。一方で安定した力を出す南アフリカやウェールズに接戦出来るサモアはトンガより上でしょう。

 スコットランドとトンガ、イタリアは実際には順位の付けようがないぐらい上下関係が難しいと思います。実際に直接対決してもお互い勝ったり負けたりになると思うのですが、ここは今大会の試合内容を反映して、この順位にしました。

 さて、いよいよ日本代表を取り巻く辺りの順位へ。まず、グルジアとカナダに関しては実力的に完全に日本を上回っているように思います。カナダ対日本は引き分けでしたが、あの試合を追い付かれるようでは、実力的に勝っているとは言えないと思います。

 グルジアとカナダの上下関係は微妙ですが、ここはIRBのランクに従っておきます。そして、IRBランクでは日本よりフィジーを下にしていますが、ここは逆。今大会前に直接対決して日本が勝っていますが、多分、今大会内で直接当たっていれば勝てていないでしょう。

 フィジーがカナダとグルジアより下でいいのかと言われると、そこも難しいところですが、それは今大会の出来で判断しました。

 じゃあ、残りの4チームなら日本は勝てるのか?となると、いささか不安な面も多いのですが、どのチームにも突出したとてもいい選手がいて、日本代表の同じポジションの選手と比べても明らかに上回っている選手がいるチームもあります。

 例えば、ナミビアの主将でフランカーのジャック・バーガー、ロシアの両ウィングなどはヨーロッパのプロチームでも既に活躍、あるいはこれから活躍出来るであろうレベル。残念ながら日本にはそういう選手はいませんでした。

 ただラグビーは15人でする競技。私の観方では今のところ、何とか日本が組織力で残りの4チームよりは上回っているのではないかという判断です。

 残りの4チームの上下関係も、直接対決がないので判断が難しいですが、ナミビアはスピードでアメリカを上回るのではないかと思います。アメリカとロシアは大会内の直接対決の結果。

 スコットランドに一時リードを奪ったルーマニアも、敗者復活戦を経ての最後の本大会出場ということと、結果的に見せ場はスコットランド戦だけだったという判断で20位としました。

 いずれにしても、日本代表が現在のランキング周辺の国と戦う機会がほとんどない現状なので、まずはランキングの近い国と戦う機会を設けて、しっかりと勝つ実力を着けてから、さらに上のランキングのチームにチャレンジして行くのが筋ではないのかなぁと思います。

 さて、4年後、世界のラグビー勢力地図に大きな変化はあるのでしょうか?
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2011年10月24日

W杯私的ベスト15

 9月9日に始まったラグビーワールドカップも、とうとう昨日で終わりました。今回も48試合すべて、録画も含めて全試合を観戦しました。前回大会のときもちょうど失業していて、全試合観たんですよねぇ。ある意味、情けない。

 結果は報道されている通り、フランスの予想以上の頑張りに、いつ逆転されるか、またしてもフランスに番狂わせを起こされるのか…というニュージーランド国民の不安から来る悲鳴のような声援を受け、どうにか1点差でニュージーランドが勝利。24年ぶりの優勝を飾りました。

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 さて、今日は48試合すべてを観戦した私ならではの大会ベスト15を考えてみたいと思います。どうしても記憶の関係上、上位チームの選手、そして終盤の出来の良し悪しが影響してしまう感じですが、その辺はご了承願います。

 結果はこちら。
 1、キアン・ヒーリー(アイルランド)
 2、ケヴィン・メアラム(ニュージーランド)
 3、マルティン・カストロジョバンニ(イタリア)
 4、ルーク・チャータリス(ウェールズ)
 5、リオネル・ナレ(フランス)
 6、ジェローム・カイノ(ニュージーランド)
 7、ティエリー・デュサトワール(フランス)
 8、セルジオ・パリセ(イタリア)
 9、マイク・フィリップス(ウェールズ)
 10、リース・プリーストランド(ウェールズ)
 11、ディグビー・イオアネ(オーストラリア)
 12、ジェイミー・ロバーツ(ウェールズ)
 13、ブライアン・オドリスコル(アイルランド)
 14、ヴァン・サン・クレール(フランス)
 15、イズラエル・ダグ(ニュージーランド)


 1番はオーストラリア撃破の立役者でヒーリー。アルゼンチンの大ベテラン、ロンセロが次点かなぁ。2番は安定した力を発揮したメアラム。南アフリカのビスマルク・デュプレッシーは出場機会が少ないのが残念でした。

 3番は多分、本気で力を出した時は一番スクラムが強いんじゃないかと思われるカストロジョバンニ。ウェールズ躍進の原動力だったアダム・ジョーンズもよかったですけど、最後のケガが残念でした。

 ロックは機動力系とパワーハウス系で選んで、4番は206cmながらフランカー並みの運動量やタックルを見せたチャータリス。5番は地味ながらロックらしいロック、ナレを選んでみました。5番はちょっと難しい選択でしたね。

 さて、1番難しかったのはフランカー。6番はカイノで決まりとして、いわゆるオープンサイドフランカーを誰にするか?候補者はたくさん…ウェールズの若きスキッパー、ウォーバートン。南アフリカの仕事人、ブルソー。オーストラリアからはポーコック。

 そして決勝を争ったニュージーランドのマコウとフランスのデュサトワール。迷いに迷って、予選プールで2敗しながらも決勝戦に進み、ニュージーランドを最後まで苦しめた上に、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたデュサトワールにしました。

 No8は総合力で選んでイタリアのパリセ。アルゼンチンのフェルナンデス・ロベはケガでの離脱が残念でした。フランスのアリノルドキもよかったなぁ。でも、インテリジェンスすら感じるパリセということで。

 9番もちょっと難しかったですが、190cmの大型スクラムハーフ、フィリップスに。ウェールズのベスト4進出に彼の力は大きかったと思います。10番スタンドオフも同じ理由でウェールズから。

 今回、大本命というべきダン・カーター(NZ)がケガで離脱。クーパー(豪州)が絶不調、ウィルキンソン(ENG)までが調子に乗れないまま終わった大会でしたが、当初は正位置かどうかも分からなかったプリーストランドの活躍は特筆モノでしょう。若干24歳。

 11番はあえてケガで出場機会が少なかったイオアネを選びました。今回のウィングの中で一番変幻自在感とスピード感を持った選手だと思います。逆側の14番はトライ王にもなったクレール。うまさも目立ちました。ウィングもケガ人が多かったなぁ。

 12番は強さの目立ったジェイミー・ロバーツ。アイルランド戦の突破力はスゴかったです。13番は迷ったのですが、総合力でオドリスコル。ピークは過ぎてしまった感がありますが、ディフェンス力、うまさ、統率力で選出。

 最後のフルバックはダグ。ビール(豪州)がケガで出場機会が減らなければ微妙でしたが、ボールを持った時に相手に与える脅威は双璧でしょう。今回は最後まで活躍したダグに軍配という感じでしょうか。

 他にもサモアから、フォトゥアリイ、ピシ、トゥイランギのうちの1人ぐらいは入れようかなぁと思ったのですが、いずれも次点という感じ。選手それぞれ、その良さに特徴があるので、15人を選ぶのは難しいです。

 今大会は楽しみな若手がいっぱい。私のベスト15には24歳のプリーストランドしか入れませんでしたが、4年後には今大会20〜24歳で出場していた選手が、こぞって大活躍するのではないかと思います。4年後がまた楽しみです。
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2011年10月19日

W杯応援ランキング

 時間を持て余していないと書かないような記事なんですけど…。昨日、今日とあまりにも爽やかな秋晴れで、悲しいかな時間もたっぷりあるのですが、節約生活のため、窓から空を眺めるのみになっています。明日は近くの山にでも行って来ようかなぁとは考えているのですが。

 一旦、怠惰な生活に入ってしまうと、何をするにも面倒くさくて…あ、ちゃんと再就職活動にも行きますよ。金曜日にはハローワークに行くことにしています。週に1回行っても、なかなか成果は上がらないのですが。

 要は、今回のラグビーワールドカップで私がどこの国を応援していた(いる)か…などという、私的かつどうでもいい記事でございます。ただし、出場20ヶ国中、日本はランキングからはずさせて頂きます。好き嫌いの問題ではないですからね。

 で、ランキングは以下の通り。

 1、ニュージーランド
 2、アイルランド
 3、ウェールズ
 4、アルゼンチン
 5、サモア
 6、南アフリカ
 7、イングランド
 8、フランス
 9、イタリア
 10、スコットランド
 11、オーストラリア
 12〜14、グルジア、ナミビア、ロシア
 15〜17、トンガ、カナダ、アメリカ
 18、ルーマニア
 19、フィジー


 1位があまりにも当たり前過ぎるのはご勘弁を。このまま24年ぶりの優勝を飾って欲しいと思っています。2〜3位がケルト系になっていますが、ケルティック魂、大好きです。アイルランドのオーストラリア撃破には大興奮。ウェールズも惜しかったなぁ。

 アルゼンチンは前回大会より力が落ちると言われていましたが、そうでもありませんでした。国全体の標準が上がって安定した感じ。強いフォワード、固いディフェンス、スピードあるバックス。総合力が高くて好きです。

 サモアは毎回サプライズを起こしてくれるのですが、今回は残念でした。でも、南アフリカ、ウェールズに僅差は立派。南アフリカは激しさが魅力。人間の体って、あれだけやっても壊れないのか…と思わせる、ワンランク飛びぬけた激しさですね。

 7位はイングランドというより、ジョニー・ウィルキンソンだけを応援していました。彼のディフェンスを見ているだけで楽しいですよ。フランスが結構下位なのは、時々とてもつまらない試合をするから。今大会も多かったですね。

 9位もイタリアの応援というより、闘将にして知的な感じのパリセ主将と、圧倒的な強さのスクラムを組むカストロジョバンニの応援ですかね。スコットランドもいい選手はたくさんいるのですが、トライを取れるチームになって欲しいところ。

 オーストラリアが11位というのは、自分でも意外なのですが、前回大会までだったら2位だったでしょうね。ラーカムとグレーガンがいた頃までは好きだったんですが…今はあまり好きになれません。というわけで、3位決定戦もウェールズの応援です。

 以下はちょっとまとめてしまってますが、グルジアは期待通り力を付けて来ました。多分、日本は勝てないんじゃないかなぁ。ナミビア、ロシアは普段見る機会が少ないのですが、意外といい選手がいて面白かったです。特にナミビアの主将、ジャック・バーガーはスゴかった。

 トンガ、カナダは日本と同じ予選プールだったので、この順位になってしまいましたが、カナダはいいチームでしたね。予選のグループが別なら、もっと上のランキングだったかも。アメリカ、ルーマニアはもう少しチームとしての特徴が欲しいところ。

 一方で最下位となったフィジーは、チームとしての独特の魅力がすっかり消えてしまったような気がします。かつて「フィジアン・マジック」と言われた変幻自在のパスとランニングが影をひそめてしまって残念です。今回は全然応援する気になれませんでした。

 やはり、観ていてワクワクするチームを応援したくなりますよね。日本代表も他の国のラグビーファンから応援してもらえるチームになれるように、観ていてワクワクするようなチームづくりを目指して欲しいなぁと思います。

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<記事とは全然関係ないのですが、タラナキ山がきれいに写っている写真を見付けたので>
posted by らぐじ〜 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月18日

ラグビーW杯、大団円へ?

 先週の日曜日に準決勝が終わり、無事に開催地のニュージーランドが決勝進出を決めました。不安いっぱいの中、宿敵オーストラリアを退けての決勝進出に、地元は狂喜乱舞したことでしょう。

 とにかく、今大会のニュージーランドは第1回大会以来、24年ぶりの優勝以外には求められるものはないという状況。しかも地元開催ということで、選手にかかるプレッシャーときたら途方もないことだと思います。

 そんな中、チームの司令塔であり、大黒柱、そしてこの人だけは代わりがいないと言われたスタンドオフのダニエル・カーターが負傷離脱。この時点でニュージーランド国民の多くが優勝を諦めたような雰囲気さえありました。

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<カーター(一番右)は離脱後すぐ手術の重傷でした>

 さらに、その代わりで出場し、他の選手以上のプレッシャーを背負うことになってしまったコリン・スレイドまでが負傷離脱。結局、大会途中で負傷者代替招集された弱冠22歳のアーロン・クルーデンで準決勝を戦うことに。

 おまけに主将であり、こちらも代わりが出来る人はいないだろうと言われるリッチー・マコウも足に痛み止めを打っての強行出場。ニュージーランドサイドには不安しかなかったと言ってもいいような状況での見事な勝利でした。

 決勝戦の相手は“にっくき”フランス。なぜ“にっくき”かと言うと、過去に2回、ニュージーランドは圧倒的優勢という前評判の試合でフランスに敗れているから。ともに、その度に“W杯史上最大の番狂わせ”と言われた試合です。

 1度目は1999年の準決勝。私、今でこそこの体たらくですが、この試合は現地、ロンドンのトゥイッケナムでライブ観戦したんですよねぇ。ニュージーランドを応援してたんですが、もう途中から何が何やら分からん…て感じで負けてしまいました。

 2度目は前回大会の2007年、準々決勝。1999年同様、まずはニュージーランドがリードしての試合だったのですが、このときもあれよあれよという感じでフランスが逆転。ニュージーランド国民は2度目の悪夢を見せられることになりました。

 一方でニュージーランドが第1回大会で優勝した時の対戦相手もフランス。実は組み合わせこそ違えど、今大会のベスト4は第1回と同じ顔ぶれ。ニュージーランド国民にとっては、何かと優勝した時と同じで、ゲンがいいかも知れません。

 しかし、2度の番狂わせの時は、すっかりフランスをナメきってしまい、試合の前から決勝戦までのスケジュールをマスコミに公開したり、次の相手の分析を進めたりという事実もあったので、油断大敵。まぁ、今回はもう“次”はありませんけどね。

 フランスは「とにかく分からないチーム」という評価も多く、好不調の波が激しいチーム。決勝戦でいい方に化ければ…という声もあります。予選リーグで2敗してしまったものの、何をしでかすか分からないというのも確かです。

 それでも、大方の見方は“普通にいけば”ニュージーランドの力が圧倒的に上。果たしてこのまま24年ぶりの優勝を地元で飾り、「400万人のスタジアム」「400万人の大宴会場」に変えることが出来るのか?楽しみです。
posted by らぐじ〜 at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

400万人のスタジアム

 9月9日に始まったラグビーワールドカップもほぼ1ヶ月を過ぎ、予選プールが終了。これまでは平日でも試合が行われていたのですが、ここからは決勝トーナメントが週末に行われるのみ。あと3週間。あっという間だなぁ。

 今回は開催地のニュージーランドのお話。記事タイトルの「400万人のスタジアム」は今大会のキャッチフレーズのようなもので、人口わずか430万人のニュージーランドが「国全体でみなさんのラグビー観戦を歓迎しますよ」といった感じでしょうか。

 ニュージーランドの国土面積は日本の4分の3ほどなのですが、人口となると4%に満たないというわけで、「こんな小さな国ですが、世界的な大会を開催し、ラグビーを愛する国民みんなで大会を盛り上げていきます」という姿勢を表わす言葉でもあります。

 さらに430万人の人口のうち、最大の都市オークランドに130万人が集中しています。ちなみに大阪市の人口が270万人弱ですから、これだけでニュージーランドの半分以上。大阪府となると880万人になってしまい、ニュージーランドの倍の人口になります。

 今大会の開催会場はオークランドなどの大都市以外の地方都市にもあるのですが、例えば、アイルランド対アメリカ戦ほか3試合が行われたニュープリマスの人口は7万人ほど。これ、私の住んでいる町より少ないんです(ほとんど同じぐらいですが)。

 ここにあるスタジアム(スタジアム・タラナキ)の収容人員は2万人強。うちの町にはスタジアムなんてありませんから、考えてみるとスゴいことだと思うのです。町の人口の30%弱がスタジアムに入ってしまうわけですから。

 その他の地方都市の開催会場も、ほとんどが1万5000人程度の収容人員なのですが、人口も5万〜7万人程度の小さな町ばかり。海外から大挙してサポーターが押し寄せれば、宿泊施設がなくなるのも当然です。

 そのため、今大会は会場総計の収容人員が少なく、観戦収入が落ち込むことが懸念されていました。実際、大会途中ながらすでに大きな赤字を計上するという報道がされています(一部報道では1320万ドル)。

 このような状況から、ニュージーランドでのラグビーワールドカップ開催は、経済的な理由から今回が最後になるのではないかと言われています。しかし「400万人のスタジアム」と謳うだけあって、現地の雰囲気はラグビー好きにとってはたまらないもののようです。

 たとえ1万5000人程度のスタジアムでも、ほとんどの試合でほぼ満員に近い状況なので、選手にとってもやりがいがあるでしょうし、何と言っても、町中、国じゅうがラグビーの話題で持ち切りなのですから。

 こんな“ラグビー天国”で2度とワールドカップが開催されないのはとても残念なことだと思うのですが、どうにかならないもんでしょうかねぇ…と思う一方で、2019年は日本開催。いったいどれだけ盛り上げられるのか、心配でなりません。

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<ニュージーランドはまさしく“ラグビー天国”>
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2011年09月27日

ラグビー日本代表の終戦

 ラグビー日本代表の第7回ワールドカップが終わりました。前回のトンガ戦の敗戦で、決勝トーナメントの進出の可能性がなくなり(これはまぁ、最初から進めるなんて思ってないけど)、「最低2勝」の目標達成も絶たれ、20年ぶりの1勝だけがモチベーション…

 だったのですが、前回2007年第6回大会に、終了間際のトライとゴールキックで辛うじて同点に追い付いて、全敗をまぬがれたカナダとの再戦で、またもやまさかの引き分け。前半終了時点で7点差、後半残り5分まで8点リードしながら追い付かれるという負けに等しい引き分け

 世界ランク1位のニュージーランドに対して主力選手を温存し、「この試合(選手起用)のジャッジは最後の試合が終わった時にされるべき」とコメントしたジョン・カーワンヘッドコーチ(以下JK)でしたが、厳しいジャッジがされることは間違いないでしょう。

 2勝のための主力温存だけではなく、いわゆる“1本目”(いわゆるレギュラー)の選手起用にも色々疑問がありました。おそらく私だけでなく、日本のラグビーファンの多くもたくさんの「?」を抱えていたことでしょう。

 人によってそれぞれの「?」があると思うのですが、私としては「世界一速くて低いラグビーを目指す」というJKの言葉とは裏腹の、パワーとサイズ重視の選手選考が、結局アダとなったような気がするのです。

 片手でボールを持ってブンブン振り回しながら、力任せに相手にブチ当たって“あとは知りません”と言わんばかりのウイングや、あらゆる場面で痛くて激しい仕事をするために走り回るはずのポジションのはずが、存在感の薄いロック。

 私は、外国出身者が日本代表に多いことに関しては、日本人が彼らの実力を上回らないのなら、仕方ないと思っているのですが、でも、パワーで突破して行けるところまで行って“あとは知りません”、ディフェンスも“大目に見て”というような選手ではダメだと思うのです。

 また、日本人選手で“サイズ優先”で代表に選ばれた選手で、過去に成功した例は皆無と言ってもいいと思うのですが、今回もスクラム最前列での“サイズ優先”で選ばれたと思われる選手がいました。私はフランス戦の後半は「たまたま」だったという認識です。

 ロックというポジションに関しては、先に書いた選手ではなく、運動量の多い、とても献身的でチームメイトからの信頼も厚い選手がいるにもかかわらず、彼の先発はニュージーランド戦のみ。某スポーツTV局のコメンテーターもお怒りでした。

 細かく書いていくとキリがないのですが、私はこれをJK1人のせいにしてはならないとも思います。人間だから、考え方に偏りがあるのも当然です。周りの日本人関係者(ジェネラルマネジャーや協会関係者)は進言や諫言、提案は出来なかったのでしょうか?

 まぁ、終わってしまったことは仕方ありません。きっと今夜、日本の熱心なラグビーファンの方々は、悔しくてたまらない気持ちを抱えたまま、すでに次の4年後に向けてどうすべきか色々考えていることと思います。

 我々ファンがいくら考えてもダメなのかも知れませんが、これこそがラグビーファンの習性。私の「ラグビー日本代表の今後」についての考えは、今大会終了後にでも、また書いてみたいと思います。

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<トライを取っても、あれだけ何度もボールを相手に渡しては…最後も彼の“力ずく”で終戦>
posted by らぐじ〜 at 22:28| Comment(2) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

最低2勝…ならず

 昨日はラグビーワールドカップ、日本vsトンガ。ここまで世界ランク上位のニュージーランド、フランスに連敗。まぁ、でもこの2つには勝てるなんて思っていませんでした。そんなに甘くないですよ。

 でも残り2試合、トンガとカナダには勝って、最低2勝というのが日本代表の今大会の目標でした。1991年の第2回大会のジンバブエ戦に勝って以来、一度もワールドカップで勝ったことがない日本代表。今回こそは…という期待を背負っての一戦でしたが。

 結果は18−31。内容的にも思った以上の完敗。ここ5年の対戦で負けたことのなかったトンガだった上に、ニュージーランドとの試合に主力を休ませて、万全の体制を整えたはずだったのですが…。

 ツイッター上では期待が大きかったが故に無念さや怒りの投稿がわんさか。個人的な批判、選手起用への批判、戦略への批判など、色々と書き込まれておりますが、もう今さらどうしようもない。勝負ごとですから、一方が勝ち、他方は負けるのです。

 私もラグビーを曲りなりにやって来た中で(レベルは全然違いますけど)、どうしても負けられない試合で、思い通りに戦えれば勝てるだろうと思っていた試合を何度落として来たことか

 高校最後の試合でもっとスクラムにこだわればよかったとか、大学4年の上位進出が期待されたシーズンに雨の中、下位と目されたチームに足元をすくわれて、なんで雨用の戦略に変更出来なかったのかとか…

 クラブチームの試合でさえ、何で最後の最後に今まで取れていたラインアウトのサインをやめて、別の場所へ投げたのか…バレバレのサインでも取れてたんじゃないのか…なんて思い出すこともあります。

 そう、対戦相手があってのこと。思い通りに行くなんて限らないのです。今回のトンガは日本の早い展開を防ごうとして、ブレイクダウン(密集でのボールの奪い合い)に今までにないぐらいのプレッシャーを掛けて来ました。

 そしてそれは試合開始から最後まで80分間衰えることなく、日本はその勢いを止めることが出来なかったのです。今回の勝負に関しては、日本の思い通りには行かず、トンガの思い通りになったということです。

 日本代表は残り1試合。中5日でカナダ戦です。“最低2勝”の目標は絶たれましたが、1991年以来20年ぶりの2勝目の可能性は残っています。カナダとも実力伯仲。お互いの戦略のどちらが上を行くか、やってみなければ分からないでしょう。期待しましょう。

 さて、私は明日、無謀にも中4日でラグビーのゲームです。これも全然レベルの違う話ですけどね。

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<地元ニュージーランドの方で日本を応援してくれた方も大勢いたようですが…>
posted by らぐじ〜 at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

国歌のお話

 日本代表vsトンガ戦が始まる前に、大作(っていうほどでもないけど)を仕上げておこう。今回は「国歌」のお話。英語では「National Song」ではなく「National Anthem」と言うので、ちょっとニュアンスが違うのでしょうか?

 ラグビーのテストマッチ(国代表同士の対戦)の前には、必ず国歌「National Anthem」の吹奏、斉唱が行われます。国によっては、その国の歴史や成立の背景が現れていて、とても興味深いものもあります。

 国の成立を一番表わしているのは南アフリカ国歌でしょう。この国の国歌は、もともと2つあった国歌が1つに繋げられたもの

 前半はアパルトヘイト政策期間に黒人が歌っていた「Nkosi Sikelel'iAfrika」(神よ、アフリカに祝福を)。そして後半は、ネルソン・マンデラ氏が初の黒人大統領に選ばれるまでの白人政権の下で使われていた国歌「Die Stem van Suid-Afrika」(南アフリカの呼び声)。

 2つの曲が自然にスムーズに繋がれていて、とても美しいメロディになっています。また前半部はコサ語とズールー語、後半部はアフリカーンス語と英語で書かれており、4つの言語が含まれた歌になっています。

 この国歌が採用されるようになった経過を、他の歴史資料、あるいはラグビー好きの方には『インビクタス』(映画・原作)で見て頂ければ、この歌の重みを感じられるのではないかと思います。

 そして国の歴史を感じる国歌といえば、開催国ニュージーランド。原住民マオリ族の習慣を重んじる国らしく、マオリ語と英語の2コーラス歌います。英題は「God Defend New Zealand」(神よニュージーランドを守り給え)。マオリ語では「アオテアロア」(長く白い雲のたなびく国)。

 一方で歌うのが国歌ではない場合があります。それは、実際の国家とは違う範囲で“国代表”が形成されているイギリスとアイルランド。グレートブリテン島からはイングランド、ウエールズ、スコットランドの3つの代表が形成されます。

 このうちイングランドはイギリス国家である「God Save the Queen」(女王陛下万歳)を歌います。この歌はかつてイギリス連邦国の国歌として採用されていたため、現在もニュージーランドとしては国歌、オーストラリア、カナダなどでは“王室歌”とされているそうです。

 つまりニュージーランドには国歌が2つあるんですね。ということは、ニュージーランド対イングランドの試合では、ニュージーランド側から見ると、自国の国歌が2回歌われているというわけです。実際にはそんな気分ではないと思いますが。

 残りのウエールズとスコットランドはそれぞれ「Land of My Fathers」(我が父祖の土地)、「Flower of Scotland」(スコットランドの花)を歌います。基準がよく分からないのですが、ウエールズは「国歌」であるのに対し、スコットランドは「非公式国歌」なのだそうです。

 ちなみに「Land of My Fathers」はウエールズ語で歌われます。もう全然意味も何も分からないのですが、私はこの曲が一番好きです。とてもメロディが美しい割に重厚感があるからでしょうか。試合前の観客を交えた大合唱は、その国の人間でないのに涙が出そうになります。

 そして、一番難しいのがアイルランド。ラグビーではイギリス領北アイルランドとアイルランド共和国の連合で1つの代表チーム。つまりはアイルランド島の代表チームとなります。政治的、宗教的に色々な紛争を抱える地域がひとつのチームになっているという難しさ。

 1995年以前はアイルランド共和国の首都ダブリンでテストマッチが行われる場合はアイルランド共和国国歌「The Soldier's Song」(兵士の歌)、北アイルランドのベルファストで行われる場合は英国国歌「God Save the Queen」が歌われていたそうです。

 また、対戦国のホームでテストマッチが行われる場合はアイルランド側の国歌斉唱はなしということにもなっており、この状況を解決するべく、1995年に“アイルランドラグビーアンセム”として「Ireland's Call」が作られました。

 以降、ダブリンでのテストマッチでは「The Soldier's Song」と「Ireland's Call」の2曲が歌われますが、その他の地でのテストマッチでは「Ireland's Call」のみが歌われます。実際にはまだ色々問題もあるようですが、この歌の合唱にも毎回心打つものがあります。

 最後に番外編。アルゼンチンの国歌は前奏がとても長く、初めて聞いた時は「あれ、歌詞がないのかな?」と思うぐらい。「あ、このまま終わっちゃうんだ」と思ったところで歌詞が始まります。

 ということで、かなり長くなってしまいましたが、私は出来るだけ試合前の国歌斉唱と、その時の選手の表情を見るようにしています。何か色んな思いが伝わって来そうで、大好きな場面なのです。

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<日本代表の「君が代」斉唱>
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2011年09月17日

対ニュージーランド

 ラグビーワールドカップ大会6日目。日本代表の2試合目の対戦相手は世界ランク1位のニュージーランド。開催国にして優勝候補筆頭の…もう強豪なんてレベルじゃないかも。結果は報道されている通り7−83で日本代表の完敗でした。

 試合前、試合中はハラハラドキドキでした。ひょっとしたら日本代表が世界のラグビーファンを驚かせてくれるかも(勝てるかもという意味ではありません)知れないという期待と、一方で前回対戦以上の無残な負け方をするんじゃないかという不安で…。

 前回対戦というのは、1995年の南アフリカ開催ワールドカップでの対戦。決勝トーナメントに進出する可能性がなくなった日本は、表面上“若手に経験を積ませる”布陣で対戦。一方のニュージーランドも決勝トーナメント進出が決まり、若手中心のメンバー。

 言葉ツラでは同じ“若手”中心なのですが、ニュージーランドの若手たちは「ここで自分をアピールしなければ」という気持ちに溢れ、縦横無尽にグラウンドを走り回りました。当時、NHKで生放送されていたのですが、どれだけ途中で見るのを止めようと思ったことか。

 終わってみると17−145という記録的な惨敗。

 このときの点差は今でもワールドカップの最多失点記録。映画『インビクタス』でも、モーガン・フリーマンが演じるマンデラ大統領が結果を聞いて「それはラグビーの試合なのか?」と聞き返すシーンがあるぐらいです。

 それ以前からの日本のラグビーファンにとっては、やはり“あの時に比べて”日本代表は強くなったのか?という見方をしたのは当然でしょう。そして、今回の7−83という結果を見ての受け止め方は人それぞれではないかと思います。

 今回も日本代表は主力メンバーを温存するメンバーで臨みました。中4日で次のトンガ戦があるからです。残り2試合のトンガ戦、カナダ戦については、ここ最近の対戦成績からみても何としても勝ちたいという考えからです。

 先にベストに近い出場メンバーを発表していたニュージーランドは、この日本のメンバー発表を見て、主力3人を当初の発表メンバーから引っ込めてしまいました。このことに対しても、「日本がニュージーランドに対しての敬意を欠いている」との批判が起こっています。

 でも、このことで日本代表は自らハードルを上げることにもなったと思います。メンバーを落として、前回対戦以上の惨敗を喫する危険を冒してまで、残り2戦に勝つことに賭けたのですから。

 過去6回のワールドカップで1勝しかしていない日本代表。残り2試合に勝てば、ここまでの批判は全て消し去られてしまうのではないかと思うのです。期待しています。

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<試合前、ニュージーランド首相も列席し、両国の地震被災者に対する黙祷が捧げられた>
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2011年09月15日

国代表資格のお話

 今回のラグビーワールドカップの試合は、一部、日本テレビ系列で地上波放送されています。先日の日本vsフランスも、土曜日の夕方に生放送されました(残念ながら残りの試合は深夜枠の録画放送)。

 普段はラグビーなんて全然興味がない人も、たまたまチャンネルを合わせて、そのまま見てしまった…という人がいたのではないかと思います。そんな人たちの中には見た途端に次の疑問を持った人も多かったことでしょう。

 「なんで日本代表なのに外国人がいっぱいいるんだ?」

 私のように以前からラグビーに親しんでいる人間なら当然知っていることなのですが、彼ら外国出身者も「日本代表になる資格があるから」なのです。オリンピックやサッカーの国代表は「国籍」が代表資格だと思うのですが、ラグビーの場合は違います。

 (a) 当該国で出生している、または、
 (b) 両親、祖父母の1人が当該国で出生している、または、
 (c) プレーする時点の直前の36ヶ月間継続して当該国を居住地としていた。

 ラグビーの場合は以上の3つが代表になる条件。今回のラグビー日本代表チームには10人の外国出身者が(うち5人は帰化した日本人国籍取得者)いますが、いずれも上記の(c)に該当するのです。

 上記の条件に該当するために、外国出身者ながら国の代表選手として今大会に出場している選手は、日本代表以外にも実はたくさんいます。

 例えば今日行われたアメリカvsロシアの試合。アメリカのウイングであるパターソン選手はニュージーランド生まれで、普段もニュージーランドのクラブでプレーしていますが、両親のどちらかがアメリカ生まれ(どっちだったか忘れた)なので、アメリカの代表資格あり。

 一方、ロシアのロックで途中出場したバーンズ選手もオーストラリア生まれでオーストラリアのクラブでプレーしていますが、母方の祖父母がロシア人なのでロシア代表資格あり…というわけです。

 逆に、2人ともそれぞれニュージーランド、オーストラリアで生まれているので、(a)の条件から生まれた国での代表資格が当然あるのですが、そちらの方では代表レベルに達しないと判断して、アメリカ、ロシアの代表召集に応じたというわけです。

 一旦、ひとつの国の代表に選ばれて試合に出てしまうと、他の国の代表にはなれないという規則もあるので、先ほどの2人も、日本代表に選ばれた外国人選手も、もう自分の生まれた国の代表にはなれないということになります。

 日本代表に外国出身の選手が多いというのは、毎回、代表が選出されるたびに色々な意見が飛び交うのですが、他の国の代表にも外国出身の選手は結構いる(確かに日本ほど多い国はないと思うけど)し、ちゃんと資格条件を得ているので、仕方ないのではないかと思います。

 もちろん、日本生まれの選手が外国出身の選手を実力で上回って代表になってくれるのが一番いいとは思うんですけど…そうなった時は、きっとラグビー日本代表もワールドカップで予選プールを突破出来るようになると思います。

 ところで、これを書きながら思ったのですが、上の条件だと、外国出身選手は日本国籍を取っても日本に3年居住していなければ代表になれない…ということになるんでしょうか?ご存知の方、いらっしゃったらおしえて下さい。

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<アメリカ国歌斉唱。パターソン選手とバーンズ選手、それぞれの国家は歌えたんでしょうか?>
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2011年09月13日

競技人口のお話

 昨日の記事で「アメリカではラグビーはマイナースポーツ」ということを書きましたが、日本でも負けず劣らずのマイナースポーツ。私自身はアメリカよりは少しマシかなぁとは思っているのですが。

 そこで、ラグビーマガジン別冊「第7回ニュージーランドワールドカップ展望号」に競技人口のデータが載っていたのを整理してみました。国によってデータの精度に問題はあると思いますが、あまり気にしないようにしましょう。

 ただ、アイルランドだけは国の人口と面積が「アイルランド共和国」のものになっていたので、修正しました。でも競技人口だけは確認しようがなかったので、「・・・展望号」の数字を信じるほかありません。

 ラグビーという競技においてはアイルランド代表はアイルランド共和国と英国領北アイルランドの連合チーム(要はアイルランド島で1チーム)なので、少々ややこしいのです。(この件は後日、「国歌」の話でも取り上げます)

 ここでの「競技人口」はおそらくラグビー協会に登録されている人数だと思われます。肝心のこの数字が一番怪しい…日本のように子供のラグビースクールからキッチリ登録しようと試みている国もあれば、子供は裸足でラグビーボールを持って駆け回っているだけの国もありますから。

 一方で日本も、私がかつてそうだったように二重登録になっている場合(本人の意思とは関係ない場合も多い)も多いし、現在所属している40歳以上のチームに関しては、今年になって初めて協会への個人登録をした…などというケースもあり得ますので。

 というわけで、あまり堅苦しく見ないで欲しいという言い訳が長くなってしまいましたが、表にすると下のようになりました。今回のワールカップ参加20ヶ国の数字です(今大会は結果的に世界ランク上位20チームが出場となった)。

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 こうやってみると日本は競技人口だけなら意外と上の方に来るのです。なんと6位。アメリカも国土の大きさも手伝って、日本に継ぐ7位。逆にオーストラリアは世界ランク2位の強豪で国土も広いにもかかわらず、その下の8位

 オーストラリアでは15人制の“ユニオンラグビー”以外に13人制の“リーグラグビー”、さらには“オーストラリアンルールズ”などの競合競技があり、競技者や人気の取り合いが激しいからだと思われます。

 一方で国の人口や国土の広さに対する競技人口を計算してみると、南太平洋の島国が一気に上位へ。国の人口に対する競技人口の割合はサモアが圧倒的にトップ。国土の広さに対する割合ではトンガがトップ。トンガの国土面積って、日本の対馬ほどしかないそうです。

 ニュージーランド、南アフリカ、イングランドに関してはどの項目でみても一桁順位というのもさすが。でもニュージーランドと日本って、競技人口は25,000人ほどしか違わないんですねぇ…。

 さて、その2チームは今度の金曜日、第3回ワールドカップ(1995年)以来の対戦となります。前回対戦では17-145という悪名高きワールドカップ記録の点差。今回は何とか頑張って、前回との点差を100点縮めるぐらいの健闘をして欲しいとは思っているのですが…
posted by らぐじ〜 at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月12日

9月11日の試合

 昨日はラグビーワールドカップ第3日目。そして9月11日。奇しくもこの日、アメリカ合衆国ラグビー代表の今大会の初戦が行われました。あのテロ事件からちょうど10年。時差の関係で、アメリカ本土よりは少し早かったのですが。

 野球、バスケットボール、アメリカンフットボールなどの人気プロスポーツが存在するアメリカにおいて、ラグビーはやはりマイナースポーツなので、アメリカ本土でこのラグビーワールドカップでの自国の試合を見ていた人が、どれほどいたのかは分かりません。

 対戦カードはアメリカvsアイルランド。試合開始前、両国選手が整列したあと、黙祷がささげられました。対戦相手のアイルランドの選手も腕に喪章を巻いていました。

 ハイジャックされた飛行機のうち、ワールドトレードセンターへ突っ込まずにペンシルベニア州ピッツバーグ近郊に墜落したユナイテッド93便において、ただ墜落、激突を待つのをよしとせず、果敢に犯人に向かっていった乗客グループの中にはラグビー選手がいたとのこと。

 試合の方は胸に期するところあるアメリカが、世界ランク7位のアイルランドの猛攻に対し、天の恵みの雨の助けも得て、必死に食い下がり、スクラムの圧倒的劣勢の中、前半終了間際まで、ペナルティーゴール1本に抑える大健闘(アメリカは世界ランク18位)。

 後半さすがに突き放されて3−22となりましたが、最後の最後に、防戦一方の中からアイルランドのパスをインターセプトしてトライ。一矢を報いました。最終結果としても10−22は大健闘と言えるでしょう。

 この日出場したアメリカ代表の選手たちにとっては、きっと忘れることの出来ない試合となったはずです。

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<応援席を分けずに応援するのがラグビーのいいところ>
posted by らぐじ〜 at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月11日

日本代表善戦!

 昨日行われたラグビーワールドカップの日本代表の初戦。対戦相手は世界ランク4位の強豪フランス。まぁ、正直言って、勝てるなんて全く思ってませんでした。でも、今回は本当に“ひょっとしたら”と思わせてくれました。

 前半を終了して8−20とリードを許し、このまま後半に引き離されてしまうのかと思いましたが、後半開始早々、2度もインゴールに持ち込まれたところを、グラウンディングさせずにトライを防いだところから、流れが日本代表に。

 一時21−25の4点差にまで詰め寄った時は、まだ日本代表に勢いが残っていたので、“これはひょっとするかも”と思わせてくれました。でも、ここで引っ繰り返せないところが実力の差。まぁ、フランスもちょっと慌てたみたいでしたが。

 両国が前回対戦したのは2003年の第5回ワールドカップ。この時は現地(オーストラリアのタウンズビル)でナマで見てたんですよね〜。なんで俺は今、日本にいるんだろう…。

 実はその時、前半終了して1点差(でリードされてた)。でも、なぜか今回の4点差の方が“ひょっとしたら”と思えたのです。後半に入ってから猛追したからか、前回よりディフェンスが頑張っていたからか…。

 結局、残り15分ぐらいから一気に突き放されてしまいましたが、久々に期待で興奮させてもらいました。予選リーグ残り3試合、ニュージーランドは別として(笑)、トンガ、カナダにはしっかりと勝って欲しいところですが…。

 ホラニ龍コリニアシが負傷のため帰国…これは痛い、痛すぎる。今の日本代表の中で一番世界レベルに近い選手なのに。日本代表に暗雲ですな。

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<この日の全得点を叩き出したアレジ選手のトライシーン>
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2011年09月10日

ワールドカップ開幕

 いよいよ待ちに待ったラグビーワールドカップが開幕しました。今回で7回目の開催となるこの祭典、開催地は第1回目以来24年ぶりとなるニュージーランド…なんで俺、日本にいるんだろう。開催期間中はニュージーランドにいるはずだったのに…

 などというバカげた夢も、失業中とあっては開催期間中どころか1日たりとも現地観戦はかなわず、もっぱら家でテレビ観戦。大会初日は開幕セレモニーとオープニングマッチのニュージーランド対トンガ戦。

 開幕セレモニーは30分ほどの短いものでしたが、早く試合が観たい私にとっては、これぐらいで充分でした。先住民マオリ族の文化を尊重するニュージーランドらしい演出だったと思います。震災で試合を開催出来なくなったクライストチャーチへの思いも込められていました。

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<セレモニーの時間に合わせて、オークランドのハーバー周辺では花火も>

 ラグビーワールドカップでは開催国がオープニングマッチに登場することになっているので、開幕セレモニー直後の試合に地元ニュージーランドが登場。第1回の地元開催で優勝して以来、毎回優勝候補に挙げられながら、ずっと2度目の優勝は達成出来ず。

 ラグビーのプロ化により大会規模が巨大化した今、人口400万人の小国、ニュージーランドがワールドカップを開催出来るのは経済的に今回が最後とも言われているので、是非、地元開催で2度目の優勝をという国民の期待は計り知れないと思います。

 なにせ“ラグビーが宗教”とまで言われる国ですから。

 さて、そんな中、対トンガ戦。両国ともに試合前にハカ(伝統的な戦いの踊り)を行うの国なのですが、両方いっぺんにやるのではなく、順番がコイントスで決められているというのは今回初めて知りました。

 前回(多分2003年大会)両国が戦った時は、ニュージーランドが先に始めたものの、途中でトンガが始めた上に、両国選手がにじり寄って一触即発の雰囲気になり、会場が大いに盛り上がったのですが…今回は順序良く披露されました。

 これから約1ヵ月半続くこの大会。このブログでは出来るだけ試合内容からは離れた話題を取り上げていこうかなと考えています。ただし、日本戦に関しては試合の話になってしまうと思いますが…で、今日の日本vsフランス戦についてはまた明日。
posted by らぐじ〜 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | RWC2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする