2006年09月18日

9/8 知床4日目(最終日)

 翌日は朝のうちに知床を離れることになっていたので、実質最終日のこの日。前日の天気予報を見事に覆して、朝から雨…。晴れるって言ってたのに〜っ!

 ここまで、天気に恵まれたとは言わないまでも、一応、予定の観光を済ませてきた私でしたが、最終日の計画は“羅臼岳登山”

 知床連山の最高峰1660mの羅臼岳は“知床富士”とも呼ばれる美しい山で、日本百名山にも選ばれています。

 しかし、雨でも登れるような準備はして来ていない…あるのはポンチョ型のカッパ(一応、袖は付いている)のみ。ザックもランドリーバッグみたいな撥水機能のないものだけ…。

 「こりゃ、あきらめるしかないか…」と思ったのですが、だとすると他にすることがない…。と考えているところへ、同部屋のS君が「私、カッパで行きますよ」と言って、ユースホステルで売っていた上下で800円のカッパを購入。

 「まぁ、雪じゃないし、そんなに寒くもないから、濡れるっていうだけで大したことないか…」という結論に達し、登山に向かうことにしました。

 ユースホステルから登山道入り口までは、ユースホステルのスタッフの人に送ってもらい、午前8:00登山開始

 しとしと降り続ける雨の中、細くて薄暗い登山道を歩き始めました。ホントに人一人分ぐらいの幅の登山道で、途中に休憩所のような屋根付きの場所もなければ、トイレもありません。

 ガイドブックによると往復約8時間。始めの2時間ほどはこの細い道をひたすら登ります。天気が良ければ、オホーツク海を見渡せる場所もあるのですが、この日は真っ白。ということで、ひたすら登ります。

 やがて、「大沢入り口」という立て札が現れ、ここで山頂まであと2km。ここからは岩の間を縫うような道に変わります。ちょっと急な場所も出て来ますが、周りに咲く白や紫の小さな花々がきれいなところでした。

 大沢を登り切ると「羅臼平」に到着。ここで山頂まで1.2km。実はここで、ある事実が発覚。

 私は登っている方向に向かって左手に見えていた山(と言っても、雲で時々しか見えなかった)が羅臼岳だと思っていたのですが、羅臼平で出会った人に「いや、羅臼岳はあっちですよ」と右手の方を指されたのです。

 「え?でも、こっち(左手)の方が高くないですか?」

 「あ〜、羅臼岳の山頂はまだ見えていないですから。この雲に隠れた向こうに山頂があるんですよ」

 「え?そうなんですか…じゃあ、ここから行って、戻るのにどれぐらい掛かります?」

 「う〜ん、やっぱり1時間半は必要でしょう。2時間見ておいた方がいいかな。上の方は岩場になってるんで気を付けて下さいね。」

 1.2kmの往復、2.4kmを1時間半って…。ユースホステルの人からは「午後5時になっても戻って来なければ、捜索願い出すことになってますんで…」と言われているので、それに間に合うのか不安になって来ました。

 はっきり言いますと、自分だけなら大丈夫だという自信はあったのですが、一緒に登ったS君、私よりかなり若いと思うんですけど、常に私の十数メートル後ろを歩いていて、時々止まっては待ちながら登って来たのです。

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<羅臼平にて。山頂は後方の雲の向こう>

 しかし、せっかくここまで来たのですから、やはり頂上まで登りたい。11:30に羅臼平を出発して、頂上に向かいました。

 頂上までの道は、最初はハイマツの広がる緩やかな道になっているのですが、頂上まで600mのところにある湧き水の場所から少し先に進むと、私が今までに経験したことのないような岩場でした。

 足の置き場と手の置き場を考えながら登らなければならないような場所もあって、カッパを着ていた私は、汗をしたたらせながら登って行きました。時折、振り返ってS君の様子をうかがいましたが、もう見えず…。

 「とにかく先に上がって、上で待っていよう」と思った私の前に立ちはだかる頂上手前の岩場。「お〜い、どこ通ったらええねん…」というような場所を無事切り抜け、12:20山頂到着

 相変わらず雲は掛かっていましたが、雨は上がってくれました。オホーツク海も根室海峡も見えなかったけど、時折、雲の間から知床連山の頂上がいくつか顔を出すという、美しい景色も見れました。

renzan.jpg
<山頂より、知床岬の方角を望む>

 S君もヘトヘトになりながらやがて到着。ユースホステルで作ってもらったお弁当を食べながら、しばし頂上で休憩、そして満足感を楽しみました。

 13:00に下山を開始。岩場を注意深く下りて、羅臼平に戻ったのが13:30。ここから登山口到着16:30を目指して、ちょっと急ぎつつ下山して行きました。

 途中、再び雨が降って来て、登山道はかなりぬかるんで来ていましたが、なんとか16:20に登山口に到着。16:50に来るバスまで少し時間があったので、無料の野天風呂「岩尾別温泉」にざぶっと浸かってからユースホステルに帰りました。

 雨のせいで歩きにくかったり、景色がほとんど見れなかったのは残念でしたが、またいつ来れるか分からないということも考えると、雨でも登ってよかtったと思いました。

 特に最後の岩場、結構、面白いですよ。もう一度、今度こそ晴れた日に登ってみたいと思いました。

iwaba.jpg
<これが山頂前の岩場。ちょうど先端あたりが頂上>
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2006年09月15日

9/7 知床3日目

 2日目が3回に渡ってしまいましたが、今回は3日目。この日はボートでの知床岬へのクルーズへ行きました。

 知床岬を見る方法は、一般観光客の私達には船で行くしかありません。観光用の船は知床観光船「おーろら」という大きな船と、何社もの業者が出しているクルーザーボートがあります。

 「おーろら」は大きいので安定していて快適な船旅となりますが、断崖を流れ落ちる滝などに近付くことは出来ません。

 一方、クルーザーボートの方は小さくて小回りが効くので、断崖近くまで寄ることができ、滝などを間近に見ることが出来ます。ただし、波風の影響を受けやすいので、船酔いしやすい人はツラいかも知れません。

 私はどちらにするか迷いましたが、ユースホステルの同部屋の2人がクルーザーにするということだったので、クルーザーに決めました。

 知床岬まで行くコース(他にも半島の途中まで行くコースがある)は朝10:00出発の各社1便ずつのみ。私達の選んだのは「cafe FOX」運行のクルーザー船。15人乗りのボートでした。

 ウトロ港を出発すると、まずはフレペの滝(乙女の涙)に近付きます。ここはゴールデンウィークには滝の上から眺めた場所です。今回は崖の下から。でも、揺れる船に慣れていなかったので、うまく写真が取れませんでした。

 続いて、その裏側にある男の涙の滝に近付きます。ここは通常、徒歩では見に行くことが出来ず、「乙女の涙」に対して“隠れて泣いているよう”だということで「男の涙」というのだそうです。

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<こんな感じで断崖に近付きます>

 さらに半島沿いに進むと、前日行った「カムイワッカ湯の滝」が最後に海へと流れ落ちる「カムイワッカの滝」が見えて来ます。もちろん、この時点では既に水になっていますが、流れ落ちた辺りの海岸の岩は、硫黄分で黄色くなっています。

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<カムイワッカの滝>

 そして、このクルーズの目玉のひとつ。クマ出没ポイントとなっているルシャの海岸辺りへ。じ〜っと目を凝らして探していると、小さく黒く動く物体が海岸に2つ…出た!クマだ!!

 ボートも出来る限り近寄ってくれるのですが、この辺りは海岸になっているので、あまり近付くことが出来ず、写真には米粒のようなクマしか写りませんでした。

kuma.jpg
<クマがいるの分かりますかね〜>

 他にも断崖を流れ落ちるいくつかの見事な滝を眺めながら、出発から約2時間。ボートはとうとう知床岬の先端に到着します。しばらく漂って景色を見ることが出来、晴れていればここからも国後島が見えるはずだったのですが、この日も曇っていて見えませんでした。

 しかし、岬が突き出して周りには何も見えない景色は“果てまで来たんだな〜”という気持ちにさせてくれました。

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<ここが最終目的地。知床岬>
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2006年09月14日

9/6 知床2日目(知床五湖)

 続いて向かったのは知床五湖。“五湖”っていうぐらいですから、湖が5つあるのですが、ゴールデンウィークのときは雪のために三湖以降は閉鎖。一湖と二湖しか見ることが出来ませんでした。

 今回は無事、五湖全てを見ることが出来ました。全部見るのには散策路を歩いて約1時間強。森の中のウォーキングって感じです。

 ゴールデンウィークにも見た一湖、二湖ですが、当時はまだ湖面に氷が張っているような状態で、今回の景色とは全然違うものでした。

nikoiti.jpg
<左がGW、右が今回の二湖>

 初めてお目にかかる、三湖から五湖の辺りは、観光客もぐっと減ってしまい、とても静かなたたずまい。今にも森の中からクマでも出て来そうな感じです。

 というのも、ほとんどの観光ツアーは一湖と二湖だけを見物して引き返してしまい、三湖から五湖の方まで入って来ないのです。確かに二湖が一番大きくて、湖面に映る知床連山もきれいなのですが…。ちょっともったいないですよね。

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<これは三湖>

 で、私はゴールデンウィークには見れなかった五湖全てを見ることが出来たのですが、実は、私が散策路を抜けたほんの30分ほど後に、三湖以降の散策路が閉鎖されてしまったそうです。

 そう、出たんです。クマが…。これ以降、2日間は一湖と二湖のみしか見ることが出来なかったそうで、ほんのちょっとの差の幸運でした。
posted by らぐじ〜 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月13日

9/6 知床2日目(カムイワッカ湯の滝)

 知床峠をちょっと残念な気持ちで後にすると、バスは、知床自然センター、知床五湖(後から寄りますが)を経由して、「カムイワッカ湯の滝」へ向かいました。

 この「カムイワッカ湯の滝」は、ゴールデンウィークの時点では道路が通行止めで行くことが出来ず、また現在も道路は通れるようになったもののシャトルバスのみでしか行くことが出来ません。

 マイカー、自転車、そして徒歩による通行も禁じられている、未舗装の道路を通って行きます。

 この「カムイワッカ湯の滝」がどんなところかと言いますと、文字通り、お湯の滝が流れているのです。つまり湧き出た温泉が、川となり滝を作っているというわけです。

 以前は滝と言うか、川をどんどんさかのぼって、一の滝から四の滝というところまで行けたそうなのですが、現在は落石の危険があるとのことで、一番手前の一の滝までしか行けなくなっています。

 かつて四の滝まで昇ったことのある人には、一の滝にしか行けないのは非常に物足らないそうです。

 というのも、当然と言えば当然なのですが、お湯の温度は上へ行けば行くほど暖かく、四の滝の滝つぼを野天風呂にして入るのがやはり快適なのだそうです。

 一の滝にも滝つぼはあるので、入ろうと思えば入れるのですが(もちろん男女混浴になるので水着が必要)、ぬるいのでさすがに誰も入っていませんでした。

 滝(川)は裸足で昇っていくことは禁じられていて、靴を履いているか、靴下か足袋を履いていればOK。

 そんなことになっているなんて知らなかった私は、靴を出発点に置いて、靴下を履いた状態で川の中に入り、昇って行きました(これ以降は靴下ナシで行動)。もし今後行かれる方は、予備の靴下を用意しましょう。

 入ってみると本当に暖かいお湯が流れていて、不思議な感じで、それでいてとても気持ちがいいです。川の両側に道などはありませんので、斜面を流れる川(滝)の中をず〜っと歩いて行きます。

yunotaki.jpg
<こんな感じで“昇って”行きます>

 確かに、四の滝まで行ったことがある人にとっては物足りないのでしょうけど、初めて行って、この状況しか知らない私にとっては、これだけでも不思議体験で、なかなか面白かったです。

 いつかまた、四の滝まで行けるようになったら、是非ともまた来てみたいと思いました。

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<湯気が誘っているようですが、ここから先は立入禁止>
posted by らぐじ〜 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月12日

9/6 知床2日目(知床峠)

 知床2日目は斜里バスの定期観光バスを利用することにしました。最大の目的は知床峠。ゴールデンウィークは知床峠のある「知床横断道路」が積雪のため未開通だったため、行くことが出来ませんでした。

teikikan.jpg

 本来、コースに入っている知床大橋は通行止めになっているし、カムイワッカ湯の滝や知床五湖は定期観光を使わなくても行くことが出来るので、ほとんど知床峠に行くためだけに2740円を払うことになるのですが、レンタカーを借りていない私には、行く方法がこれしかありません。

 もちろん、歩いていけばいつかは着くでしょうし、路線バスも往復4本ずつ走っている(でも実際に日帰りで使える組み合わせは1往復のみ)のですが、時間の大きなロスになるので、定期観光バス利用にしました。

 ユースホステルから一旦ウトロの町に出て、ウトロバスターミナルを9:50に出発。もと来た道を途中まで戻ってから、知床横断道路に入ります。

 もともとスッキリしない空模様だったのですが、予想したとおり、峠に向かえば向かうほど雲が垂れ込めてくるという不運。左前方に見えてくるはずの羅臼岳も全く見えず…。

 そして知床峠に着くと…やっぱり四方が曇っていて、晴れていると見えるはずのオホーツク海も根室海峡と国後島も、そして知床富士と呼ばれる羅臼岳の美しい姿も全く見えませんでした。

 とにかく知床峠に降り立ったという事実だけを記録しておこうと「知床峠」の看板の前で写真を一枚。

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 そして、強風に追われるようにバスに戻ろうとした時でした。その強風に流されるように、一瞬、根室海峡側の雲が切れ、灰色の国後島の島影が、わずかながら姿を現したのです。

 夢中で何枚かデジカメのシャッターを切ったので、肉眼での記憶はほとんど脳裏に残っていないぐらい、ほんの一瞬のことでしたが、確かに海の向こうに横たわる島影が見えました。

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<う〜ん、分かるかな〜?国後島…>

 近い…まるで大阪湾から淡路島が見えるかのように、現在は異国とされている島が見えたのです。実際、知床半島の海岸から国後島までは20kmほどしか離れていないそうです。

 今まで、何度も地図上で見ていたはずなのですが、あんなに近くに見えるとは思いませんでした。なんかもっと沖の方にぼんやりと見えるのかと思っていました。

 ちょうど、漁船の銃撃事件が世間を騒がせているところだったので、急にその事件が身近で起こっていることのように思えて来ました。

 次回、また知床へ来ることがあれば、もう一度、晴れた日にこの峠へ登って来たいと思いました。
posted by らぐじ〜 at 17:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

9/5 知床1日目

 宿泊者2人だった原生花園YHで1泊し、一人だけの朝食を摂った後、YHの最寄り駅である北浜駅から、知床斜里まで列車で向かいました。

 この北浜駅には、小さな駅舎の中に喫茶店があるのですが、私の出発時刻である10:14には、まだオープンしていませんでした。開いてたらコーヒーの1杯でもと思ったのですが、残念。

kitahama.jpg
<北浜駅。喫茶店の名前は“停車場”>

 知床斜里からは斜里バス路線バスに乗ります。当然のごとく、本数は少なく、知床の観光拠点となるウトロの町まで行くバスは1日8本

 ただ、幸運にも11:05発のバスのわずか35分あとに11:40発のバスがあるということに気付き、まずは11:05に乗車。そして、途中のオシンコシンの滝で下車して滝を見物して、その後のバスでウトロに向かうことにしました。

 ゴールデンウィークに来た時は、このオシンコシンの滝を見るために一旦バスを降りてしまうと宿泊場所である知床岩尾別YHまでたどり着けなかったため、バスの車窓から見ることしか出来なかったのです。

 途中から雨が降り出し、オシンコシンの滝の到着したときは、傘も必要なぐらいの雨だったのですが、その滝の流れ方の美しさは、雨の中、途中下車して見るだけの価値があったと思います。

osinkosin.jpg
<オシンコシンの滝>

 その次のバスに乗って、ウトロに着いた私は、この町で昼食。今回も宿泊する知床岩尾別YHでは、夕食にイクラ丼、ホッケ、サケなど、海鮮物が出ることが決まっていたので、ここでは一番安価な豚丼を注文。

 ところが、豚丼が出てくる前に、「ハイ、これサービスね」と言ってお店の人がカニの足2本を持って来てくれました。しかも、かなり大きな目の足…なんと贅沢なことか。

 充分に満足な昼食を摂った後、コンビニで買い物をして(ユースホステルの周囲には、本当に何もない)再びバスに乗り、4泊することになっている知床岩尾別YHへと向かいました。
posted by らぐじ〜 at 20:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

6日ぶり

 ただいま〜。6日ぶりに自宅に戻って参りました。

 先週の月曜日に出発。その日中に知床までたどり着けなかったので、途中、網走と知床斜里の間で1泊

 そして、知床に4泊。なぜか帰りに東京へ寄り道して1泊。6泊7日の旅が終わりました。

 さて、ゴールデンウィークには出来なかった知床観光、今回は達成出来たのでしょうか?

 その話は明日からということで…悪しからず。

tofutuko.jpg
<初日宿泊の原生花園YHはトウフツ湖のそば>
posted by らぐじ〜 at 22:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

遅れてきた便り(1)

 先日の日曜日のことでした。ラグビーの試合から帰って、遅い昼食を摂り、パソコンの電源を入れてメールの確認をすると、見慣れない送信者から5通もメールが入っていました。それも全て添付ファイル付き。

 「う〜ん、また変なメールかな〜。でも5通とは…」と思って、件名を見ると“岩尾別YHでお会いしました”となっていました。「あ〜、ひょっとしてあの娘…」。

 ゴールデンウィークに知床のユースホステルで3泊とも一緒だったKさんからでした。知床を離れる日、彼女が先に出発したのですが、その前に彼女が部屋へ呼びに来てくれて、一緒に記念写真を撮りました。

 バタバタしていたので、「もしよかったら、写真をここへ送ってね」と言って私のパソコンのメールアドレスをメモに書いて手渡しておいたのですが…。

 その後、音沙汰が無かったので「やっぱり一回り以上違うオッサンのことなんて、どうでもようなったんやろな〜」と、ほとんど諦めていました。

 彼女のメールによると、一度送ろうとしたら、データ容量が大き過ぎて送れず、その後、放ったらかしになっていたとのことでした。

 メールは5通あったのですが、そのうち2通は重複していたので、実際には4枚の写真が送られて来ました。恐らく、最初は4枚とも一度に送ろうとしたのでしょう。

 4枚のうち1枚は2人一緒にYHの前で、常連のホステラーさんに撮ってもらったもの。2枚目は彼女を見送る私を撮ったもの(撮られてたなんて知らなかった)。

 3枚目は行きの飛行機(私も関空から同じ便に乗っていた)から雪景色の山々を撮ったもの。4枚目は知床の海岸から、夕暮れの景色を撮ったもの。3枚目、4枚目は旅情溢れるいい写真でした。

 もう諦めていた、ちょっと遅れた便り。とてもうれしかったです。

miokuri.jpg
<Kさんを見送る私。5月1日の雪景色>
posted by らぐじ〜 at 22:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

冒険心で旅を楽しく

 摩周湖から「どこか山に登りたい」という山好きの3人のプランに従って、川湯温泉の近くにある「硫黄山」へ。ホント、どこにでもある名前の山ですね。

 到着すると、一応、レストハウスみたいな建物があり、中には食堂やおみやげ物やさんもあって、観光地らしくなっていました。山のふもとには「硫黄山」らしく、あちこちで蒸気が噴き出し、硫黄臭があたりに漂っています。

 岩盤の隙間から蒸気が噴き出る付近には、観光客が集まっていて、その近くでは蒸気を使って作った「ゆでたまご」が売られていました。

 まぁ、観光場所として用意されているのはこれだけですね。私たちも他の観光客同様、蒸気の噴き出ている辺りで、噴き出し口に近寄ったり、蒸気に巻かれて写真撮ったり、せっかくだから「ゆでたまご」を買って、3人にあげたり(でも、イムランはゆでたまご嫌いでした)…。

 あとはレストハウスにでも寄って、ちょっと一服して観光終了ってところなのでしょうけど、この3人はそんなことでは終わらない。

 「あっちの高いところにも蒸気が噴き出してるところがあるから行ってみよう」

 彼らが指差しているのは、2つある頂上の間の谷間。確かに上のほうに激しく蒸気の噴出しているのが見えるけれど、どう見ても噴火の際の土石流が流れた跡。砂防ダムもいくつか築かれている様子。

 確かに立ち入り禁止とは書いていないので、3人に付いて歩いて行くことにしました。地面は火山灰混じりの柔らかくて崩れやすそうな土。上に行けば行くほど、ゴロゴロと岩も現れて来ました。前述した通り、3人はしっかりした登山靴、私はウォーキングシューズ。

 そんなに高く上ったわけではありませんが、谷間のため、他の観光客やレストハウスの場所は視界から外れ、近くにはさっきよりも大きな噴出口から激しく蒸気が噴き出していました。黄色い硫黄の結晶もゴロゴロ転がっていました。

 3人は噴出口ギリギリまで近寄って写真を撮ったり、硫黄の結晶を拾ったりしていました。まるで研究者のよう。

 まだ上に登りたそうにもしていたのですが、一応、満足したのか下山。その道すがら、ニックが言いました。

 「日本人の観光客は、全然こっちに来ないんだね。こっちの方が面白いのに。日本人はもっと旅行を楽しむべきだよ。冒険心が足りないんじゃないかな〜」

 確かに…団体ツアーで通りいっぺんの観光だけして帰ってしまう日本人。彼らには不思議に見えたのかも知れません。

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<硫黄山の蒸気噴出口を眺めるニック>

 この後、近くにあったハイマツに覆われたネイチャートレイルとやらを少し歩いて、硫黄山を出発。彼らと一緒じゃなく、一人で来ていたら、きっと団体客と同じように噴出口を見て、ゆでたまご買って、おみやげ買って帰ってただろうな。

 「YUJIの電車の時間までにランチを食べよう」ということで、まず、摩周駅まで行き(実は摩周駅に行く途中、またあのガソリンスタンドに用も無いのに入って行って、彼女に手を振った)、駅の近くの食堂で昼食を摂りました。

 2日間、車に便乗させてもらい、最後は駅まで送ってもらい…と散々お世話になったので、昼食代は私がおごらせてもらいました。色々と楽しい思いもさせてもらったしね。

 昼食後、名残を惜しむように摩周駅の足湯にしばらく入って、いよいよお別れ。彼らはその後、雌阿寒岳の方へ行くとのことでした。

 私はこの後、帯広の近く(芽室町)の友人の家に2泊して、今回の北海道の旅を終えるのですが、今回は本当に人に恵まれた旅でした。

 知床岩尾別YHの明るく楽しいスタッフの方々、26歳にも関わらず、こんなオッサンの知床歩きに付き合ってくれたKさん、そして思わぬ再会から2日間も車に便乗させてもらい、一緒に旅した外国人3人組

 正直、国内旅行でこんなに色々な出会いと楽しみがあるとは思っていませんでした。大成功の旅だったのではないでしょうか。ちょっと知床観光には早過ぎましたが、それはまた夏にでもリベンジするということで…。
posted by らぐじ〜 at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お言葉に甘えて

 屈斜路湖YGHでの一夜が明けても、外は雪こそ降らなくなったものの、強い風が吹き、気温2度の寒さ。自転車でも借りて、辺りを散策しようと思っていた気持ちがしぼむ…。

 「YUJIは今日はどうするんだ?」と例の3人組の一人、バウダラインが聞いてきた。

 「自転車でも借りてウロウロしようかと思ってたんだけど、寒そうだな〜。3人はどうすんの?」

 「僕らは摩周湖に行って、その後、どこか近くの山にでも登ろうかって言ってるんだ。」

 う〜ん、こりゃ、便乗させてもらうしかないでしょ。

 「もしよかったら、俺も一緒に行ってもいい? ただ、13:30の電車に乗らないとダメなんだけど…」

 「ああ、もちろんOKだよ。一緒に行こう!」

 ラッキー!念のため、朝食のときにニックにも同じように聞いてみた。

 「もちろん、OKだよ!ちゃんと駅まで送るよ!!」

 ということで、この日も3人と一緒に旅することになりました。ホント助かりました。

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<出発前の記念撮影>

 9時過ぎに屈斜路湖YGHを出発。まずは摩周湖を目指します。途中のガソリンスタンドで給油。イムランはここの女の子が気に入ったと言って大はしゃぎ。

 摩周湖は最初、霧に霞んでいましたが、やがてわずかな日の光を浴びて、その深い湖面を現しました。湖面が深く離れた場所に見えるせいか、何となく神秘的な感じがしました。

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<摩周湖>

 3人は展望台から見るだけでなく、湖のフチをどんどんと歩いて行きます。彼らはしっかりした登山靴を履いているので、雪の上も平気。対する私はウォーキングシューズ。

 人がほとんど入っていないような木々の間をどんどん進んで行き、通行止めになっている道路に下りてみる。時折、ズボッと雪の中に足が埋まる…。彼らは、どこかにもっと楽しいことがないか、いつも探しながら歩いているようでした。

 少しだけお土産屋さんによって、もと来た道を引き返します。次に目指すは硫黄山。道路が開通していれば、引き返す必要はなかったのですが、通っていないものは仕方がない…。でも、ひょっとしたら開通していても引き返していたかも…。

 というのは、例のガソリンスタンドの前に来たとき、もう用は無いはずなのに、イムランは車をガソリンスタンドに進入させました。そして、お気に入りの彼女に手を振ってそのまま出て行きました。そんなに気に入ったのかよ…。

 「やるんじゃないかな〜」とは思っていましたが…。彼女の方も戸惑いながら手を振り返してくれたのが、せめてもの救いでした。

そんな陽気な3人との旅は、あと少し続きます。
posted by らぐじ〜 at 12:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

おかしな野天風呂巡り

 冷たい強風が吹き荒び、時折横殴りのが降るのに、車を持っていなかった私は、すっかり屈斜路原野YGHに“引きこもり”を決め込もうとしていたのですが…。

 幸か不幸か、知床岩尾別YHでも一緒だった、陽気な外国人3人組と再会。彼らのレンタカーに乗って、いざ、温泉めぐりに出かけることになりました。

 屈斜路湖の周辺には温泉がいっぱい。中には無料の野天風呂もいくつかあります。まさか、外国人が、しかもこんなに寒い中で野天風呂に入るなどと言い出すとは思わなかったのですが…。

 「お〜、いいですね。私達、露天風呂大好きです。」

 「え〜、でもこんなに寒いし、外で服脱いで入らなきゃならないんだよ。」

 「全然、ダイジョブで〜す。レッツ・ゴー!」

 てなわけで、最初に向かったのが「和琴温泉」。屈斜路湖に突き出した和琴半島の付け根辺りに、無料の野天風呂がありました。一応、脱衣場みたいなのはありましたが、まぁ、「木の囲い」という感じですね。

 近くでは釣りを楽しんでいる人もいる中、私達は“囲い”の中で服を脱ぎ、「寒い〜っ!」と叫びながら野天風呂へ。湯加減は上々。ちょっと緑色の藻が浮いて来たりしますが、そんなに気になるほどでもない…

 お〜、入ってしまえば極楽、極楽。外国人3人組も満足そう。

 ところが、ゆっくり浸かってりゃいいものを、3人のうちの1人、イムランがはしゃぎ出した。湯船を飛び出し、寒風の中を屈斜路湖へ(すぐ隣が屈斜路湖)。そして、何をするかと思えば、屈斜路湖の中へ入っていった…。

 「お〜っ!冷た〜いっ!!」(当たり前じゃ!)っと叫びながら、また野天風呂に戻って来て、「お〜、あったか〜い。My sweet Home…」とか言って満足そうにしている。

 他の2人にも「一度、湖に入って戻ってきたら、より気持ちいいよ」と勧めたらしく、今度は3人で屈斜路湖に突っ込み、3人して「寒い〜!」と叫びながら、野天風呂に戻ってくる…。

 「ヘイ、YUJI、お前もやったらどうだ!?」

 「ヤダ!」

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<和琴温泉でご満悦の3人。
 左から、ニック、イムラン、バウダライン>

 さてさて、30分ほど浸かった後、「じゃ、次行きましょう!」というので、次なる野天風呂へ。コタン温泉を目指したのですが、これを発見することが出来ず、さらに次へ。「池の湯」という野天風呂に到着しました。

 ここは脱衣場が小さな小屋(まぁ、2人も入ればいっぱい)になっていて、一応、男女に分かれていました。なんか、あんまり分かれている意味はなさそうなんですけど…。

 この温泉は藻がスゴかった。足元が藻だらけで、座ると藻が剥がれて浮き上がってくるような状態。ちょっと動くと、また藻が剥がれて浮いてくる…ということで、私は一度座ったら動こうとしませんでした。

 しかし、3人はじっとしているはずがない。また同じように屈斜路湖まで行って、水に入って戻ってくる…でも、今回は1回でやめました。それはこの温泉が最初の温泉に比べてぬるかったからでしょう。

 それと、さすがに彼らも藻が気になったようです。彼らは“グリーン・スライム”って呼んでましたけど。

 2つの野天風呂に入った後は、最後にホテルの有料日帰り風呂を利用しました。なんだかんだ言って、3人もこれが一番気持ちよかったみたいです。

 私達4人だけだったので、温泉の大きな窓を開くと、屈斜路湖がすぐそばで、そこには白鳥がたくさん漂っていました。ときに大きな羽を広げて飛び立つ姿は本当にキレイでしたね〜。

 おかしな3人組との旅、実は次の日も続きます。請うご期待。
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2006年05月15日

意外な再会

 「もう少しいたかったな〜」という気持ちで、後ろ髪を引かれるように知床を後にした私は、バスで雪の中を走り、JR知床斜里駅へ。そして、JR釧網線の一両編成のワンマン列車に乗り、川湯温泉駅というところで降りました。

 この日はここに泊まるというわけではなく、駅に足湯レストランがあるということで、ちょっと寄り道してみました。

 まずは足湯へ。駅舎の隣に掘っ立て小屋のような建物があって、中にはコンクリートで出来た湯船(でいいのかな?)。真ん中に手を乗せれるようなテーブルのような台があって、ゆっくりと足を浸けていられます。

 小さな子供さんが2人ほど入っていましたが、彼らにとっては足湯じゃなくて普通の温泉。はしゃいでしまって、服を濡らしては、お母さんとおばあちゃんに怒られていました。

 30分ほど入った後、昼食を摂ろうと駅舎につながっているレストランをのぞいたのですが満席で、待っている人もいたので退散。どうも食事のために並ぶというのは苦手です。

 そこで、駅から少し離れたところにあった、民宿兼食堂のようなところで昼食を摂りました。一見「ホンマに食事出してんのかな〜?」と思うようなところでしたが、おいしかったです、豚丼。

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<川湯温泉駅。右の方が足湯の小屋>

 さて、川湯温泉駅に到着して2時間近く後にやって来た“次の列車”に乗ってさらに2駅、摩周の駅で再び降ります。ここには、この日泊まる屈斜路原野ユースゲストハウス(以下YGH)の方が、ピックアップに来てくれています。

 13:45、摩周駅に到着。ピックアップの人の車に乗せてもらい、屈斜路湖の近くにある屈斜路原野YGHへ。この頃になっても天候は回復せず、横殴りの強風と、ときどき吹雪のように舞う雪のため、とても外出出来ないような状態でした。

 仕方がないので、知床岩尾別YHで読み始めた「タッチ」がこのYGHにも全巻揃っていたので、続きでも読んで時間を潰そうと腹を決め、本棚の前にどっかと座って読み始めた時でした…

 玄関の方から、英語の会話が聞こえてくる…スタッフの人の困ったような声も。しかも、外国人は何人かいる模様。耳をそばだてて聞いていると、どうも聞いたことがあるような声が…。

 「あ、ひょっとしたら、あの3人組ちゃうか…?」

 階段を下りていく私。受付へ顔を出すと、そこには知床岩尾別YHの「歌ミ」で楽しそうに踊っていた外国人3人組が!

 「何してんねん、こんなとこで!?」←あ、一応、英語で言いました。

 「OH!YUJI!」←この名前、覚えやすいらしい。

 とりあえず、受付ですったもんだしているところを助けて、部屋へ案内すると、しばらくして「タッチ」の続きを読んでいた私のところにきて、

 「今から温泉めぐりするので、一緒に行きませんか?」

 「あ、いいね。外に出る方法がなくて困ってたんだ。天気が悪いから、内湯だよね?」

 「No!露天風呂です!!」

 「え〜っ!?寒くてムリだよ〜」

 「ダイジョブ〜!私達、露天風呂大好きです!!」

 ということで、寒風吹き荒ぶ中、私達4人は屈斜路湖露天風呂めぐりに出掛けることになったのです。その模様は、また次回。
posted by らぐじ〜 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

離 知床

 開所パーティーの豪華な夕食、毎日行われた「歌ミ」、そして明るく楽しいスタッフや常連さんと、観光以外にも色々な楽しさを与えてくれた知床岩尾別YH

 3泊目の朝はでした。5月2日の雪です。

 せっかくここまで来たのだからと、YHから長靴を借りて知床五湖へ向かう家族連れ、「天気が良くないから、2泊目をキャンセルして、とりあえず出発するよ」という外国人達を見送り、自分も出発の準備

 結局、関空からず〜っと一緒だったKさんも網走方面へ向かうホステラーさんに同乗させてもらうことになり、ここでお別れ。

 9:34発の路線バスに乗るため、雪の中でバスを待つ。予定の時間より少し到着が遅れているバスを待つ間「もう1泊延泊しようかな〜」などと考えたものの、結局、バスに乗り、少し後ろ髪引かれる思いで出発。

 バスの運転手:「お客さん、玄関で手ぇ振ってくれてますよ」

 私:「!?」

 慌てて席から立ち上がってYHの方を見ると、常連さん2人がバスに向かって大きく手を振ってくれていました。

 こっちも必死で手を振り返しましたが、バスの中からなのでお2人には見えていたかどうか…。今は見えていたことを祈るばかり。

 とってもうれしい気持ちになりました。また泊まりたいな〜。連泊で。

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<出発日、降りしきる雪(YH前バス停にて)>
posted by らぐじ〜 at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「歌ミ」とは…?

 完全復活とはいかないないまでも、文章を考えられるぐらいにまで復活いたしましたので、知床のお話の続きを。心配して頂いた方々、ありがとうございました。

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 実は私、日本国内ではほとんどユースホステル(以下YH)に泊まったことがなく、今回が2度目(海外では何度もあるのですが)。

 最近では少なくなったらしいのですが、国内のYHでは門限に加えて、「ミーティング」という名の「宿泊者集会」があるという話は以前から聞いていました。要は、交流を深めるための手段なのでしょうけれど。

 で、今回宿泊した知床岩尾別YHにはあったのです。と言っても「ミーティング」はペアレント(オーナー)の観光アドバイスだけでした。時間的にも30分程度。参加は自由。

 「なんや、こんなもんなんか…。まぁ、最近はこの程度のことしか出来んのやろな〜」と思っていると…

 この後が存在したのです。「歌のミーティング」。通称「歌ミ」

 「決して強制参加ではありませんけど、よかったら参加して下さい」という言葉は、初めて宿泊する私とKさん、そして2度目の男性の3人に向けられた言葉でした。

 あとの方々(5〜6人いたかな)は全て常連さんなので、何が始まろうとしているか分かっているのですが、私達3人はとりあえず目の前で起ころうとしていることに従うのみ。

 「強制参加ではない」と言われても、“怖いもの見たさ”ってのもあるじゃないですか。

 ペアレントの「いや〜、久しぶりだからうまく弾けるかな〜」という言葉どおり、最近は年に数回開かれればいい方らしく、私達はその貴重な機会に訪れたというわけ(以前は毎晩やってたらしい)。

 ペアレントがギターを弾き出すと、常連さんは歌えるのが当たり前のように歌を歌い出す。私達はとりあえず、手拍子など打ちながらその光景に戸惑っている…。

 畳座敷になった前の方には、布やベニヤ板に書かれた歌詞が掲げられるのですが、どうにも古い歌がほとんどで、メロディーが分からない。旅に関わる歌がほとんどで、中には知床や岩尾別に合わせて替え歌になっているものも。

 そして、いよいよ佳境。常連さんの中の一人が前の方に出て行って「はい、次の歌には踊りが付いているので、みなさん一緒にやって下さいね。」

 「え?踊り付きって…?」と思っていると「ハイ、みなさん立ち上がって〜。歌詞に合わせてフリを教えますよ〜。」

 曲は「落陽」という吉田拓郎の歌らしいのですが、歌詞に合わせた振り付けがされていて(一部こじつけっぽいところもありますが)、歌詞を読みながらフリを教えてくれます。

 一通り説明が終わると、「はい、じゃあ行きましょう!」と言ってペアレントがギターを弾き始め、全員が歌に合わせて踊る…という、傍目(はため)から見ると、きっと異様な光景だと思うのですが。

 他に振り付きの「岬めぐり」(これなら私も知っていた)があって、これまた歌詞に合わせたフリの説明が行われてから、みんなで歌って踊る…

 結局これが、私(とKさん)の宿泊した3泊とも行われました。

 3日目ともなれば、もう知らなかった歌も結構歌えるようになり、踊りもほぼ完璧。初日は戸惑うばかりでしたが、だんだん楽しくなってきて、3日目にはその日泊まっていた外国人6人も、歌詞が分からないなりに、とても楽しんでいました。

 昔は自家発電機もなく、ランプだけしかなかったということで、この「歌ミ」の時間は、電気を消してランプの明かりだけになります。そして、最後の歌の「部屋の明かり消して…」という歌詞に合わせてランプが消され、「歌ミ」は終わります。

 実際、宿泊していても参加していない人も何人かいましたが、私は参加してよかったと思いました。出会ったばかりの人と人との触れ合い、明日は分かれてしまう人との1日だけの交流。

 なんか、とても、温かいもの感じました。いつまでも続けていって欲しいと思います。

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<さすがに踊っているところは撮れませんでした>
posted by らぐじ〜 at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

5/1 知床観光2日目

 岩尾別YHでの2度目の朝は雨でした…ただでさえ、見るところが限られているのに、雨と風。出来れば、ウトロから観光船に乗って、海から知床半島を眺めようと思っていたのですが…。

 ペアレントに「この雨、一日降り続きますかね〜?」と訊ねたところ、「予報は一日雨だって言ってるし、この感じじゃ回復しそうにないね〜。ゆっくり酒でも飲んでて。」とのこと。

 知床に1泊だけの人たちは、少々ムリしても出掛けて行きましたが、車もなく、もう1泊する私とKさんは「こりゃ動けないよ」という常連さん達とコタツに入って様子を見ることにしました。

 11時を過ぎて、何となく雲が切れて明るくなって来た感じが…。とりあえず、移動手段がない私達は、本当は付いていない昼食をお願いして出してもらうことにしました。

 これがまた贅沢。当然のように出てくるイクラツブ貝のお刺身。お吸い物も付いてたったの500円。単純な私は、「ムリに出掛けないでよかった」と思ってしまいました。

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<イクラご飯まであるのに500円!>

 そうしているうちに予報に反して天気が回復。私は歩いて1時間ほどのところにある「岩尾別温泉」に行ってみることにしました。

 Kさんはあんまり温泉に興味がないとのことで、バスに乗ってウトロに行き、観光船が出航していれば乗ってみるとのことでした。

 常連さんの一人は「晴れたから五湖を歩いてくるよ」と言って、しっかりした山歩き装備で出て行かれました。

 さて、岩尾別温泉へは岩尾別川沿いの舗装道路を歩いて向かいます。両側に林を見ながら、そして雪解けの水が流れる川を見ながら歩きます。ところどころの崖では、雪解け水が一時的な滝を作り出しているような場所もありました。

 やはり時折、鹿が草を食べている様子が見ることが出来ます。ふきのとうがあちこちで芽吹き、遅い春を感じます。なんか今年2度目の春を迎えたような気分になりました。

 歩くこと1時間弱。岩尾別温泉に到着。ホテルが1件ありますが、そばに無料の野天風呂があります。

 脱衣場もなく、湧き出た温泉が溜まっているところに入るだけ。他にもパラパラと様子を見に来ている観光客がいましたが、なかなか入ろうとする人はいませんでした。

 私もタイミングをうかがっていると(さすがに入ろうとして服を脱いでいるときに女性がいるとツラいので)、もう一人、入ろうとして様子をうかがっている人が近寄って来ました。

 「ここがそうなんですよね…?」

 2人で少々心強くなり、ホテルの近いところにある三段の湯(湯船のようなところが三段になって3つある)から離れて奥まったところにある「滝見の湯」に入ることにしました。

 2人入るといっぱいの湯船に入り、ちょっと離れたところに流れ落ちる滝を見ながら、30分ほど旅の話をしながら浸かっていました。入ってしまえば、本当に気持ちのいい野天風呂です。

 人が入っているのを見ると勇気付けられるのか、私達の出るのを待っている人や、三段の湯の方で入っている人も出てきました。さすがに女性は入っていませんでしたけど…(水着を着て入っても問題ないようです)。

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<「滝見の湯」。はい、これだけです>

 2日目の観光というか外出はこれだけ。「せっかく知床まで行ったのにそれだけ?」と思う人もいるかも知れませんが、お天気に左右されて、のんびり過ごすのも、たまにはいいんじゃないかと考えながら、帰りも1時間弱の道のりを歩きました。
posted by らぐじ〜 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4/30 知床観光1日目

 さて、ユースホステル(以下YH)のお話はまた後日、もう少しお話しするとして、肝心の知床観光のお話を…。

 まず、一番の感想は「まだ早い」。特に今年は雪が遅くまで降った影響があって、観光名所が軒並み「全部は見れない」状態でした。

 YHでは夜20時過ぎから「ミーティング」なる集会があり(強制参加ではありません)、そこでペアレント(オーナーのことです)が観光についてレクチャーしてくれるのですが…。

 「え〜、今は見るところ、ほとんどありません」という状態。

 知床五湖は除雪が終わっていないので、五湖のうち、一湖と二湖のみしか行けず、知床峠を通る知床横断道路も未開通。オシンコシン湯の滝に向かう道に至っては開通のメドが立っていない(通常でも7月ごろ)とのこと。

 まぁ、とにかく行けるところへ行くしかないということで、2日目は時間もタップリあるので歩いて知床五湖まで行くことにしました。

 例の女の子…以下Kさんにします…も歩くのは苦痛じゃないということなので、2人でYHから約1時間かけて歩くことにしました(バスも通っています)。

 天気もいいし、道は舗装路(舗装していない道があるほうがいいんだけど)、周りには林が広がるのどかな景色、時には鹿が草を食べる様子も見ることができ、坂も大して急ではなく、快適なウォーキング。

 知床五湖の入り口に着くと、有料の駐車場があり観光バスやマイカー、レンタカーで訪れた観光客がそれほど多くはない方だと思いますが見られました。

 レストハウスでコケモモソフトクリームを食べて一休みした後、いよいよ知床五湖へ。散策道は木道になっていて、人の手で除雪されていました。部分的に木道でないところは雪が残っていたり、ぬかるんでいたりしましたが、何とか歩けました。

 一湖に到着すると、湖面はまだ凍っていて真っ白…端のほうだけ解け始めている程度。周囲の景色が湖面に映って…というところまではまだまだ時間が掛かりそうです。

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<最初に現れる「一湖」>

 二湖は一湖よりも大きいのですが、こちらもまだ凍結状態。そして、そこから先の道はロープが張られていて、雪がたっぷり残っていて通行不能でした。

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<背景の山々が美しい「二湖」>

 知床五湖からはバスに乗って、知床ネイチャーセンターへ。ここで昼食をとった後、歩いて20分のところにあるフレペの滝(乙女の涙)を見に行くことにしました。

 こちらも滝までの道の半分に残雪が。時折、足をズブリと雪の中に沈めながら歩くこと20分。断崖の岩間から一筋の水が海へと流れ落ちる滝が姿を現しました。

 雪解け水が少ないせいもあって、崖を伝って落ちていく水は本当に一筋でしたが、川の流れのないところから突然水が流れ出して、いきなり海に流れ落ちる光景は神秘的でもありました。

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<落ちていく先は海。「フレペの滝(乙女の涙)」>

 この2箇所を見て回ってもまだ2時ごろだったので、さらにバスに乗ってウトロの町へ。町を少し見て歩きながらオロンコ岩という巨大な岩にたどり着きました。

 この岩、下から見ていると、ただの四角いデッカイ岩なのですが、登るための階段があって、上まで行くとその眺望が素晴しいのです。

 知床連山オホーツク海を見渡せ、眼下にはウトロの町。天気がよかったので、本当に素晴しい景色でした。

 しばらくオロンコ岩の上でぼんやりと景色を眺めたあと、バスターミナル近くの喫茶店でスイートポテトを食べ(Kさんはじゃがいもプリン)、岩尾別行きの最終バスでYHに戻りました。

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<ウトロの町。一番手前の岩は「ゴジラ岩」だそうです>

 確かに車がないと不便なのですが、ちょっと多めに歩いた分、知床の自然の入り口ぐらいを垣間見ることが出来たような気がしました。
posted by らぐじ〜 at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月05日

4/29 開所パーティー

 さてさて、ユースホステル(以下YH)館内を見て回ったり、YH内にある本を読んだり、ちょっと外へ出てみたりして、何とか夕食までの時間を潰した私は、夕食が準備出来たという館内放送を聞いて、食堂へと向かいました。

 夕食と言っても、ただの夕食ではありません。実はこのYH自体の今シーズンのオープンがこの日、4月29日だったのです。ということで、この日から3日間は「開所パーティー」ということで、特別に立食パーティー形式の夕食でした。

 とにかく、本当に「特別」です。見たこともないような大きなカレイ「サメガレイ」の刺身やら、立派なカニが4杯やら、食べきれないようなたくさんのエビ。

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<新鮮で珍しい魚。左下がサメガレイ。小さなエイ並みの大きさ>

 他にもなかなかお目に掛かれないような魚の刺身に煮付け。そして、ご飯の横には、大きなボールにタップリと入ったイクラ。自由に各自でイクラ丼を作って食べてもOK。

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<はい、カニとエビもたっぷり>

 で、パーティーが始まるときに分かったのですが、この日の宿泊者でこのYHに初めて宿泊するのは、私と例の女の子だけ。あと1人、2回目という男性(彼も大阪の人)がいましたが、その他は常連さんばかりだったのです。

 常連さん達はビールや焼酎や日本酒などをたくさん差し入れしてくれていて、飲み物もほとんど飲み放題の状態。とても飲み切れるような量ではありませんでした。

 最初はちょっと驚きと戸惑いを隠せなかった私と例の女の子でしたが、こんなに豪華な料理、食べなきゃ損!とばかりに食べ回り、気が付けばお腹いっぱい。でも、カニもエビも、そしてイクラもまだ残っているという状態でした。

 2人して「こんなことなら、お昼ご飯にイクラのお弁当なんて食べなくてもよかったね」と話していました。

 まぁ、とにかく大満足。こんなパーティーが、3泊とも続いたのですから、贅沢この上ない夕食でした。
posted by らぐじ〜 at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4/29 知床到着

 4月29日、初めて女満別空港に降り立った私は、連絡バスにて網走駅へ。ここから、さらに釧網線に乗って、知床斜里へ向かいます。

 網走駅で「サケいくら弁当」買って列車の中で食べ、オホーツク海とその先に見える知床連山を眺めながら列車に揺られ、知床斜里の駅に到着。

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<網走駅で買った「サケイクラ弁当」>

 知床斜里からは路線バス利用。知床斜里の町を抜けると、海岸沿いに進み、知床観光の拠点とも言えるウトロの町を目指します。

 しかし、私が宿泊する知床岩尾別ユースホステルは、そのウトロより先になります。ウトロバスターミナルを過ぎると、バスの中にはたったの2人

 もう1人は若い女の子。実は女満別空港から網走駅への連絡バスからず〜っと一緒でした。

 網走駅では同じようにイクラの入った弁当を買い、オレンジ色のバックパックを持ち、知床斜里の駅からどうもユースホステルに電話しているようだった(ユースホステルから電話するように、私も言われていた)ので、「多分、この娘もユースホステル泊だな〜」と思っていたのですが…大正解

 ユースホステル最寄のバス停「岩尾別」で降りた2人は、当然のようにユースホステルへ向かいます。とにかく、周囲には他に何にもないのです。

 ここには電気が来ていないので、ユースホステルの電力は自家発電。携帯電話はドコモもヴォーダフォンも圏外

 夕食は6時からということで、4時前に到着した私は「夕食まで過ごすのにいい場所はありますか?」と聞いてみたのですが、「う〜ん、その辺を散歩するぐらいしかないですね〜。でも、クマが出るかも知れませんので…」

 「え゛?出るんですか…」

 ちょっととんでもないところに来たような気がしたのですが、本当に楽しい3日間になるとは、このときは正直思っていませんでした。

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<ユースホステルの前にて。岩尾別川と羅臼岳>
posted by らぐじ〜 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 知床旅情 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする